【剣盾S28使用構築】対面式無限鳳凰 with 破壊乃王滅殺ユクシー【最終377位 レート1901】
はじめましての方ははじめまして!知っていただけている方はこんにちは!
ヒズミールと申します。
今回は剣盾で一つの目標としていた最終レート1900を達成できたので、記念に構築記事を残そうと思います。
◎構築経緯
前期S27で嫁ポケのユクシー+日ネク+ムゲンダイナの組合せに手応えを感じたので、今期はこの3体をベースとして構築をブラッシュアップしていく予定だった。
しかし、S27でイベルザシアン,黒バドザシアンが上位を独占した影響からか、シーズン序~中盤は右を向いたらイベルタル、左を向いたら黒馬バドレックス……
結果全く思うように動かせなくなり、やむなく解散。悲しい…;;
ここで新しく軸とする禁止伝説として、
今期は最後までイベルザシアン,黒バドザシアンが環境トップに君臨すると予想し、そこに有利を取れるホウオウが環境に刺さっていると考えて、主軸に据えることに決めた。
ダイマックスエースとして暴れさせたいため意地AS、持ち物は最もパワーの出る命の珠とした。
相方の禁止伝説はホウオウと相性補完が良く、一緒に組ませることでホウオウを受け寄りの型と誤認させる期待も込めてムゲンダイナを採用。
ホウオウが暴れた後に強力な詰め筋となれるよう宇宙を感じる型にした。
禁止伝説2体を決めた所でユクシーの型をどうするかを検討。
・先発でステロ欠伸することでホウオウがブチ抜ける状況を作る
・初手ホウオウのダイマで暴れた後にムゲンダイナへの中継として電磁波を撒くことでコスモパワーを積みやすくする
とりあえずこの2つの役割を持たせる方向で決定。
ホウオウはランドロスに弱い。
対面したら勝てないし、後ろに控えていても先発でステロを撒かれるだけでキツイので、襷ごと破壊できる水ウーラオスを採用した。
上の4体だと日食ネクロズマに勝てないことが多い。
自分が挫折した日ネク軸に負けるのはめちゃくちゃ悔しいので、日ネクに99%勝てるHB残飯テッカグヤを採用。
元々ホウオウともムゲンダイナとも相性が良い点も◎
最後に禁止伝説環境において最強のジョーカーであリ、この手の対面構築に入ると特に強いスカーフメタモンを採用して、構築完成した。
……かに見えた。
いざ対戦するとユクシーを選出しない、全く出せない。
選出段階で仕事してくれてるなって思うことはあるけど、実質5体で戦ってる。
よって、型を特定構築に対して勝率を引き上げるためのピンポイントメタに変更。
出す相手は選ぶけれど選出した際はしっかり活躍させてあげられるようにした。
こうして構築 が完成!!!
◎個体説明
(ユクシーはPTの先頭に置いているけれど、型が型なので一番最後に紹介する)
ホウオウ(NN:Ho-Oh)
持ち物:命の珠
特性:再生力 性格:意地っ張り
努力値:A252 S252 B6
実数値:181-200-111-117-174-142
技:聖なる炎 ブレイブバード ギガドレイン→地震 自己再生
不死鳥、日輪の化身、カッコいい…!
本構築の大エース。おそらく全試合に選出している。
始めのうちはギガドレインを採用していたがシーズン終盤に地震に変更した。(ギガドレを切った理由は後述)
物理の炎,飛行,地面の範囲が本当に優秀で、一度ジェットしたら止まりにくいことに加えて、耐久無振りにもかかわらずエゲツないD種族値によって特殊禁止伝説とのダイマの打ち合いにも鬼強い。
カイオーガ対面でも臆せずダイジェットで突っ込む。結構勝てる。
ランドロスが多かった点こそ逆風ではあるが、間違いなく今期の環境に刺さっていたと思う。MVPであり、神。
当然選出率は1位。
余談だが、最終日は特に自覚を見せてくれた。
構築単位で不利なジガルデ軸に結構当たったが、どの試合で麻痺りながらも動き続けてくれた。おかげで最終日はジガルデ軸に全部勝てた。すごいことですよ、これは…!!
「頑張れホウオウ頑張れ!! お前は今までよくやってきた!! お前はできる奴だ!! そしてこのターンも!! これからも!! 麻痺っていても!! お前がジガルデ対面で動けないことはことは絶対に無い!!」
ムゲンダイナ(NN:无极汰那)
持ち物:黒いヘドロ
特性:プレッシャー 性格:臆病
努力値:H204 B244 C4 D4 S52
実数値:241-×-146-166-116-172
技:ダイマックス砲 火炎放射 コスモパワー 自己再生
調整意図
H:16n+1 B:なるべく高く
S:準速エースバーン抜き(最速ガブリアスを抜いてる)
よくある調整
使用者をライナーと化す型、無限ライナー
「コイツで運負けをするのは運が悪いせいじゃなくて、、、、そういう型を使ってる俺が悪いんだよ
急所に当たって逆転負けされるのは俺のせいだ!!!」(台パン)
本構築の英雄であり戦犯。
あらゆる状況から幾多の敵を詰ませ、また幾多のやらかしで勝利を台無しにしてきた。
元々ユクシーの電磁波から展開するつもりであったため、Sは低めに抑えてHBに厚くしたが、そのルートはほとんど取らず最終的には無くなった。
よってSを引き上げることも考えたが(HAザシアンの上からコスパを積めるとかなり強いため)、環境のHAザシアンのSラインが全体的に上がっておりイタチごっこになるのが面倒なため結局そのまま。まぁ、この辺りは好みでしょう。
技構成についてだが、コスパダイナはダイマ砲を切って毒毒を入れるケースが多いがこの構築ではダイマ砲は必須だと思っている。
理由はジガルデの処理速度を高めるためが一つ、
そしてもう一つが、コスパダイナ同士のミラーマッチにおいてお互い不毛なコスパを積み合いからの、時間切れ間際のダイマ砲の地味なダメージがTODの勝敗を分けるため。この展開は1回や2回の話ではなく何度も発生し、そしてその泥試合は全部勝ちを拾えた。
なんだかんだ言いつつも信頼してたし、要塞化して相手の心を折る様はカッコよかった。
選出率は2位
テッカグヤ(NN:Celesteela)
持ち物:食べ残し
特性:ビーストブースト 性格:腕白
努力値:H252 B252 S6
実数値:204-121-170-×-121-82
技:ヘビーボンバー 宿り木の種 身代わり 守る
対日食ネクロズマのエキスパート。それに尽きる。
日ネク入りの構築相手には絶対選出していた。
日ネクとの対面で相手が居座ってくれるのであれば、ダイマを切られていようが宿り木を2回外してもリカバリーが効くくらい日ネクに強い。
だからといって外してもいいは言っていないんだよ、僕は……
宿り木をよく外すため使ってて疲れる劇場型。圧倒的有利盤面のはずなのにどうしてこんなにギリギリの勝負なんだ、おかしいなぁ……
ヘビーボンバーはゼルネアス意識で採用。
選出率は5位。だけど選出時の勝率はかなり高い。
水ウーラオス(NN:ダークスピア)
持ち物:気合の襷
特性:不可視の拳 性格:陽気
努力値:A252 S252 D6
実数値:175-182-120-×-81-163
技:水流連打 インファイト アクアジェット 挑発
ランドロス対策 兼 壁構築対策
『襷ランド→ザシアン+黒バド』の構築への対抗手段の先発要員として採用したが、それ以上の働きをしてくれた。
環境によくいる襷枠(ランド、マンムー、ヒヒダルマ etc. )に軒並み強く、個人的には悪以上に環境に刺さっていたと思う。
黒バドザシアン+ランドロスサンダーのような構築は先発でダイマサンダーを出されることが多く、ランドを迎え撃つ本来の目的はあまり機能しなかったが、それでも水流連打+アクジェで削ってダイマターンを2ターン費やさせてホウオウに繋げる最低限の仕事はできる。
また挑発が本当に偉く、壁要員を水流連打の確定急所で倒した後に出てくる相手の積みエースの展開を毎回止めてくれた。
特にゼルネアスはこっちのユクシーを見て、先発からジオコン→ダイフェアリーを狙ってくることも多かったが、それに対しても上から挑発を決めれるから問題なし。ジオコンさえされなければホウオウの敵じゃないのでダイジェットの餌にしていた。
選出率は同率3位。
ニックネームはパワポケ12で大江和那がヒーローを裏切り闇堕ち?した姿・通称ダークスピアから
メタモン(NN:ホンフー)
持ち物:拘りスカーフ
特性:変わり者 性格:―――
努力値:H252
実数値:155-×-×-×-×-×
技:変身
時にザシアンであり、時に黒バドであり、時にゼクロムでもある一般枠。
戦う上での強さももちろんだけど、それ以上に選出誘導力が凄まじい。
思った以上に扱いが難しく、自分ではあんまり使いこなせてないよなぁ…と思いつつ使い続けていたがそれでも強かった。
選出率は同率3位。
ニックネームはパワポケ13で登場する謎の人物 ホンフーから
「ドゥームチェンジ・ザシアン!!」
そして、最後にユクシーの個体紹介……の前にまずは何故ユクシーが以下の役割を持てなかったかを説明する。
・先発でステロ欠伸することでホウオウがブチ抜ける状況を作る
・初手ホウオウのダイマで暴れた後にムゲンダイナへの中継として電磁波を撒くことでコスモパワーを積みやすくする
1つ目については、純粋にホウオウの初手性能が高くてわざわざユクシーで対面操作をする必要が薄かったため。
もちろんホウオウにも初手対面したくない相手はいる。特にランドロスがその筆頭だが、初手ユクシーランドロス対面でお互いステロを撒き合った場合に不利になるのは100 %こちらである。
他にも岩技持ちの襷ポケモンなども対面したくない相手の例として上がるが、その辺りはまとめて水ウーラオスを合わせる方が試合を有利に進められた。
2つ目については、ムゲンダイナが積みやすい状況を作る以上に数的有利を放棄する方がデメリットが大きかったため。
コスパダイナは性質上長期戦を誘発する。その中でユクシーを犠牲にムゲンダイナに全てを賭けても結局はTODで負けてしまうことになる。
ついでにムゲンダイナは気持ち悪いくらい堅いので別にサポート無しでも一人でコスパが積める。(マンムーを対面から起点にできる。本当に気持ち悪いよ)
このままユクシーを全然選出できないのを何とか改善したいという思いと、
対戦をしてきた上で気付いたホウオウ採用当初の期待値と現実のギャップを埋めるため、以下の型が生み出された。
ユクシー(NN:パカ)
持ち物:ナモの実
特性:浮遊 性格:穏やか
努力値:H252 B100 C156
実数値:182-×-163-115-165-115
技:エナジーボール 電磁波 堪える 置き土産
調整意図
HB:A特化イベルタルの珠ダイアーク(威力130)ナモ込みで乱数2つ切って耐え
HD:C特化イベルタルの珠ダイアーク(威力130)ナモ込みで最高乱数切って耐え
C:HBラグラージ(d4振り)に対してエナジーボールが144~172ダメージ
ホウオウのブレイブバード113~134ダメージと合わせて、オボン込みでも最低乱数2連以外で倒せる
対イベルザシアンラグラージ専用兵器
イベルタル,ザシアン,ラグラージという今期の最初から最後まで大人気だった組合せに対してホウオウムゲンダイナを通すことにのみ特化した型。
元々ホウオウを構築の主軸に選んだのはイベルザシアンに強いことが第1の理由である。しかしながら対イベルザシアンの勝率は6割くらいであり期待してたように勝ちきれなかった。
その勝ちが安定しない原因は何か、諸悪の根源は何か、そうラグラージである。
初手ラグラージによってホウオウが動かしづらく、かといって初手にホウオウを置かないとザシアンやイベルタルが来たときに弱い。
序盤はギガドレインを採用してダイソウゲンで気持ちよく屠っていたが、終盤になるにつれて警戒されるようになり
・退かれて空かされダイマターンを無駄にしてしまう
・守られて変な読み合いが発生する
ようなケースが多発。なおダイマをしないギガドレではHBラグラージを倒せない。
ちなみに相手の選出は9割方イベルザシアンラグラージの基本選出がされた。
どうして禁伝相性上有利だと思ったホウオウを使ってるのに、普通に基本選出されて勝率6割に甘んじてるんですか!?
この状況を打破すべくユクシーに白羽の矢が立った。(最終日前日)
警戒されないユクシーでラグラージを破壊してホウオウムゲンダイナを通す。
(※それに伴いホウオウのギガドレを地震に変更して範囲を広げた)
簡単にイベザシラグを相手とした対戦の流れを記載する
1ターン目ホウオウラグラージ対面:ホウオウブレイブバード→オボン発動、ラグラージ欠伸
2ターン目:ホウオウ→ユクシーに交換、ラグラージステスルロック
4ターン目イベルタル出てくる:イベルタルの攻撃→ユクシーナモの実で耐える、ユクシー電磁波
5ターン目以降:4ターン目のイベルタルの行動によって分岐
①イベルタルダイマ時:堪えるを駆使してダイマターンを3ターン枯らす→枯れた後ムゲンダイナが死に出しから積んでいく
ダイマがないイベルタルなら普通に起点にできる(ましてや麻痺ってるため余裕有り)
ザシアンは先に1回積めてれば仮に剣舞があっても、放射放射でだいたい勝てる
②イベルタル非ダイマ時:先制置き土産からホウオウへ繋いでダイジェット展開
AC2段階下降状態であればステロで半分削れていようがホウオウは負けない
ザシアンに退いてきたらジェットバーンで倒す→麻痺してるダイマイベルタルを晴れバーン(ウォールしてきたら聖炎)でダイマ砲圏内へ押し込む
4ターン目②のケースで挑発をされるとプランが崩壊するが、イベルザシアンラグラージのイベルタルは基本的に特殊型であり、現環境では特殊型は挑発を採用していないことが多いためそこは切った。(万が一物理型でも挑発が無いのもいるし)
物理方面に対して特殊方面よりも乱数を1つ妥協している点も特殊型を想定しているためである。
最終日は思ったよりイベルザシアンラグラージと当たらなかったが、当たったときはやりたい動きができたので満足。読み通りイベルタルから挑発もされなかったし、イベルザシアンへの勝率UPに繋がった。
1回ナモの実を食べながら悪の波動で怯んでプラン崩壊したが、まぁご愛敬ということで。
選出率は6位。
ニックネームはパワポケ12の彼女候補 パカーディ・ハイネン(のBAD END)から
◎選出
ホウオウ、ムゲンダイナ、メタモン
基本選出。ホウオウで暴れてダイナで詰めて、もしもダイナがパワーで突破されたらメタモンで切り返す。困ったらこの選出をするように心がけていた。
たまに初手ムゲンダイナで相手のダイマを切らせた後にホウオウでブチ抜く出し方もする。
黒バドザシアン+ランドロスの並びと壁構築に対して。初手のウーラオスで相手のプランを壊していく。
日ネク軸に対して。日ネクをテッカグヤで封殺する構え。
壁が絡む場合は先発ウーラオスで後続にホウオウ、それ以外は先発ホウオウで後ろにムゲンダイナを出す。
オーガサシアンに対して。当初はウーラオスを出すつもりはなかったのだが、後続に控えさせるようにしたら格段に勝率が上がった。雨にタダ乗りしていこう。
ムゲンダイナかメタモンかは取り巻きを見て決める。
ホウオウ、ムゲンダイナ、ユクシー
イベルザシアン+ラグラージの構築に対して。詳しくはユクシーの項参照。
大まかにはこんな感じ。
とはいえ、相手の禁止伝説と取り巻きを見て臨機応変にホウオウ+@2を決めていました。
おわりに
前期からの禁止伝説2体という世紀末ルールが思った以上に楽しくて
また自分にも合っているのか、まさか次回作が発表されたここに来て剣盾で最も良い結果を出せるとは思いませんでした。
今期は一つの目標であったレート1900を達成した時点で撤退しましたが、来期以降は2000を目標に頑張りたいと思います!
Special Thanks!
Discord鯖で構築の相談に乗ったり配信を見てくれた
・れいぜるさん(Discord鯖管理人、立ち回りアドバイス、同じコンセプトの構築を使用)
↓ れいぜるさんの構築記事はこちら
・おらくるニキ(Discord鯖の紹介、運負け時に愚痴を聞いてくれる)
・Discord鯖の方々
そして、ここまで読んでいただいた皆様
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上記で触れた 僕が構築の相談に乗ってもらっているDiscord鯖はこちら
参加する上で連絡は不要とのことなので、気になる方はどうぞ